小学生なら、読書が一番。映画・テレビドラマを観るのもよい。読みたい本を読み、観たい映画・テレビドラマを観て、知っている単語・語句・文章が増えれば、それが、国語の力がついたということ。場面を覚えているのも国語の力になる。
漢字は音読みだけでなく訓読みをできるだけ覚えること。たとえば、
自ら (みずから) 記す (しるす) 社 (やしろ)
直ちに (ただちに) 研ぐ (とぐ) 仕える (つかえる)
全く (まったく) 反る (そる) 説く (とく)
など。さらに、
園 (その) 図る (はかる) 究める (きわめる)
公 (おおやけ) 万 (よろず) 商う (あきなう)
和やか (なごやか) 競う (きそう) 結う (ゆう)
健やか (すこやか) 各 (おのおの) 衣 (ころも)
器 (うつわ) 機 (はた)
まで覚えていれば、すばらしい。
点す (ともす) 委ねる (ゆだねる) 予め (あらかじめ)
まで知っていたら漢字博士です。
中学生なら、教科書を音読する。これは、読めない漢字をなくすためにも、朗読力をつけるためにも役に立つ。古文・短歌・俳句・詩は暗記する(これは一生の得)。
新聞を読む。読みやすいコラムを2つか3つ見つけて、毎日読もう。今、世界で何が話題になっているかがわかる。これは読解力の根本といえる。
高校生なら、現代文では大学入試によく出る、次の著者の文を読んでおくこと。
内田樹 鷲田清一 河合隼雄 養老猛司 外山滋比古
内山節 村上春樹 池内了 夏目漱石 茂木健一郎
古文では源氏物語、枕草子、徒然草の現代語訳を読んでおく。源氏物語の現代語訳は有力なものだけでも5点ほどある(一オシは田辺聖子訳)。枕草子と徒然草は橋本治の訳がある。(古文の動詞、形容詞、形容動詞、助動詞、助詞についての基本文法は必須事項。特に助動詞の活用・接続・用法はマストアイテム)
ここで、黙読についての注意を一つ。黙読しているときに、頭の中で声を出している人がいます。実際に声を出さなくても頭の中で声を出すだけで読む速度は音読の速度まで落ちてしまいます。黙読するときは、頭の中でも声を出してはいけません。本当に黙読すれば、音読する場合の4分の1以下の時間でしっかり意味を取って読めるようになります。