前回はノーミスでテストを受けるやり方についてお話ししました。当日のテストの受け方ですね。今回は、テストに対する的確な準備の仕方についてお話しします。
テストには、日々の勉強を促す小テスト、学力の定着を図る定期試験、総合的な力を試す入学試験などさまざまなタイプがあります。どのテストを受ける場合も、テスト本番で初めて自分の実力を測定するのではなく、本番前に自分でテストしてみる必要があります。
例えば、漢字の書き取りテストで100個の漢字がテスト範囲になっているなら、指定されている漢字を全部テストして、書けない漢字を見つけ出し、それだけ練習して本番までに書けるようにしておけばよいわけです。入学試験のような大きい試験でも、基本事項を自分のものにする作業は同じです。高校入試の社会なら、中学校の教科書3冊分の内容を読んで覚えるか、ノートかカードにして覚えます。覚えたかどうかは少しづつテストして、確実な知識にします。さらに、覚えた内容をきちんと使えるかどうか、過去の入学試験問題でチェックしなければなりません。正解を出せなかった問題はよく調べ、自分の知識が不足していたなら追加、間違っていたなら修正すればよい。問題は、テストの作成者の意図を正しく受け取れずに誤答した場合です。定期試験、入学試験ではこの誤答が多くなります。これを防ぐために、過去の試験問題を解くほか、幅広い問題演習が必要になります。