最初の足し算の九九と掛け算の九九が、大物です。これを習得しそこなうと、一生の問題になります。引き算の連続繰り下がりは、つっかえる人がある程度出ます。2桁の割り算も要注意。そして、割合と百分率が大変です。これはつまずく人のほうが多いので、赤信号みんなで渡れば怖くないという状態に陥りやすい。しかし、その後の数学・理科の勉強に必須なのでどうしても習得する必要があります。異なる分母の分数計算もつまずきやすい。用心が必要です。用心してつまずくことなく、算数の勉強が終わればそれはそれでOKです。
でも、もう少し欲張りになってもいいでしょう。たとえば、学校で、「\(\:\: 6\div3 \:=\: 2 \:\:\)の意味は二つある。一つは、『\(\:\: 6 \:\:\)の中に\(\:\: 3 \:\:\)は2個入っている。』もう一つは、『\(\:\: 6 \:\:\)を三つのかたまりに分けると、一つのかたまりは\(\:\: 2 \:\:\)である。』」と習ったでしょう。そうすると、「\(\:\:\displaystyle 6\div\frac{1}{3} \:=\: 18 \:\:\)の意味は、一つは、『\(\:\: 6 \:\:\)の中に\(\:\:\displaystyle \frac{1}{3} \:\:\)は18個入っている。』もう一つは、『\(\:\: 6 \:\:\)を\(\:\:\displaystyle \frac{1}{3} \:\:\)のかたまりに分けると、一つのかたまりは\(\:\: 18 \:\:\)である。』」
『\(\:\: 6 \:\:\)を\(\:\:\displaystyle \frac{1}{3} \:\:\)のかたまりに分ける』ってどういうことだ?
そんな疑問が持てればすばらしい。