今回は、受験生の皆さんに理想的な入試直前の過ごし方についてお話しします。
第一に、「元気に生活する」ことです。受験日当日に精神的にも肉体的にもはつらつとしていなければなりません。受験の成否は、持っている力を何%出せるかで決まります。浮ついた気持ちと沈んだ気持ちは共にいけません。適度な緊張を保ち、明るい表情を作ってください。
もし、夜型の生活をしている人がいたら、その人は、朝型に切り換えてください。入試は朝九時か九時半に始まるのが普通です。人間の頭の働きは、起床後3時間で調子が出てきます。従って起床時刻は六時か六時半に決めてください。更に就寝時刻を逆算して求めてください。最適睡眠時間が7時間である人は、夜十一時就寝朝六時起床というふうに。
さらに、「知識を確実にするための学習に徹する」ことが大切です。過去1年間に使ってきた問題集、演習プリント及び受験した学力テストは、今受験生の皆さんにとって、何よりも価値があると言ってよい。1度誤答したことのある問題をすべて見直してください。今必要なものは、新しい知識ではなくて、確実な知識ですから。スピードを上げようとしてはいけません。わからないことがあれば、その場ではっきりさせなければなりません。もう後に取っておく時間はありませんから。そして、やらなければならないことを淡々と続け、入試当日を迎えてください。きっとよい結果を得ることでしょう。