27 楽に勉強ができるようになるには(総合編)

勉強が楽になる方法 総合編

今回は勉強法のまとめです。

第1のポイントは『熱心であること』。花子さんが生まれて初めてひらがなを覚えようとするとき、まず「は」「な」「こ」の3文字を簡単に覚えるかもしれません。もし犬が大好きなら「い」と「ぬ」を簡単に覚えるかもしれないですね。熱心になれる理由があって熱心であるときに人は簡単に覚えることができます。さらに、熱心であるときにだけ、見えてくるもの・聞こえてくるもの・理解できるもの・できるようになる動作があります。このときに手に入れた知識・技術は、その人の武器であり、その人の価値となります。熱心に取り組んだときにだけ手に入るものに価値があるのです。

第2のポイントは『学習時間の確保』です。誰でも勉強すれば、やった時間分だけ力がつきます。指導者がついて、最適なやり方であればなお効果が高くなります。中学生も高校生も、学校の授業以外の勉強時間が、毎日、1年生で2時間、2年生で3時間、3年生で4時間欲しい。小学生で中学受験をする場合は、学校の授業以外の勉強時間が、毎日、4年生で2時間、5年生で3時間、6年生で4時間。

第3のポイントは『課題の意識を持つこと』です。各科目について、常に、「今自分が何をやっているかわかっていること」「今自分が何を理解できていないか意識できていること」が大切です。この第3のポイントが学習効果という点で決定的な役割を果たします。例えば、中学3年生なら帰宅の途中道を歩きながら、「数学は2次方程式の解の公式を覚えてないな。よし、今日中に覚えるぞ。英語はingのつけ方がはっきりしないんだよな。どうしてvisittingじゃなくてvisitingなのかな。国語は助動詞の「ない」と形容詞の「ない」の区別があいまいだな。理科は…。社会は…。」などと考えてくれれば理想的です。これができれば、日本有数の勉強のできる人になるでしょう。