今回は、欲張り勉強法の具体例です。あなたが中学1年生だとしましょう。学校で分配法則:\( a(b+c) \:=\: ab+ac \:\:\)を習います。
そこで早速、\(\:\: (a+b)^2 \:\:\) に分配法則を応用して、
\( (a+b)^2 \:=\: a^2+b^2 \:\:\) だから、
\( (3+4)^2 \:=\: 3^2+4^2 \:=\: 9+16 \:=\: 25 \:\:\) となる。
でもこれはおかしい。
\( (3+4)^2 \:=\: 7^2 \:=\: 49 \:\:\) なのだから。
そして、
\begin{align} (a+b)^2 & \:=\: (a+b)\times(a+b) \\
& \:=\: (a+b)\times a+(a+b)\times b \\
& \:=\: a^2+ab+ab+b^2 \\
& \:=\: a^2+2ab+b^2 \end{align}と思う。
じっさい、
\( (3+4)^2 \:=\: 3^2+2×3×4+4^2 \:=\: 9+24+16 \:=\: 49. \:\:\)
こんなことを考えながら時間を過ごしたら、これがまさに欲張り勉強法。
誰にも負けない勉強のできる人になるでしょう。