「基準との差」と「前との差」

「基準との差」と「前との差」 日々の出来事

昨日、南中の1年生のテスト勉強を見ていたときです。

AからJまで、10人の生徒の身長について、前の生徒との高低差が記入された表がありました。

生徒ABCDEFGHIJ
違い-3.0+1.0+2.5-5.5-2.0+8.0-4.0+6.0-4.5
(単位:\(\textrm{cm}\))

問題は、Aさんの身長が\(162.0\textrm{cm}\)であるとき、BからJまでの身長を順に答えなさい。というものでした。

この問いに対して、彼は問題文を注意深く見ていなかったのでしょう、下のように解答しました。

生徒ABCDEFGHIJ
違い162.0159.0163.0164.5156.5160.0170.0158.0168.0157.5
(単位:\(\textrm{cm}\))
これは誤答です。

これは間違いです。

彼は、先の表にある「違い」が、Aさんの身長\(162.0\textrm{cm}\)を基準としたときの、基準との差であると誤認したのです。確かに基準との差であれば、例えばCの身長は、\(\:\:162.0+1.0 \:=\: 163.0 \textrm{cm}\:\:\)となります。

しかし問題文で言っている「違い」は前との差なので、Bであれば、\(\:\:(\text{Aの身長})-3.0 \:=\: 162.0-3.0 \:=\: 159.0 \textrm{cm}\:\:\)で一緒ですが、Cの場合、\(\:\:(\text{Bの身長})+1.0 \:=\: 159.0+1.0 \:=\: 160.0 \textrm{cm}\:\:\)になります。

以上を踏まえた正しい答えは次のようになります:

生徒ABCDEFGHIJ
違い162.0159.0160.0162.5157.0155.0163.0159.0165.0160.5
(単位:\(\textrm{cm}\))
これは正答です。

このように、差を聞かれる問題があったら、「基準との差」なのか「前との差」なのかに注意する必要があります。

今回は以上です。